先週末、1泊2日で大人の合宿に参加して、私は生まれ変わった気がする。
殻を破れたというか、やっと出てこれたというか、地上に出てきてみんなと同じ空気を吸えたというか。
大人になっても生まれ変われるんだなぁ。
満たされなかった感情を、その原因がわからないままだったところを、出会った人が教えてくれた。
「あなたの方が、お兄さんより、すごいですよ」
この言葉を何回も何回も私に言い続けてくれた。涙がどんどん流れた。止まらん。
あぁ、私ってお兄ちゃんのことずっと超えられないって思ってたんだ、と初めて気が付いた。
小1の時に、小4の兄が交通事故で亡くなった。
兄のことが一番好きだったと語る母。今でも、あんないい子はいなかったとにっこり顔で話す。そうだね。お兄ちゃんが一番だよね。
私も笑顔でうなずくしかなかった40年間。
兄より自分を認めてほしいという思いがあるなんて、気づきもしなった40年間。
自分の自信のなさが、愛されたいという気持ちが、自分を認めてあげたいという気持ちが、なぜなのかわからなくて、そんな自分をダメだと攻め続けた40年間。
死んじゃったから、もう超えることができないと思ってた。
でもその人が、疑うことなく、「あなたの方が、お兄さんより、すごいですよ」と何回も何回も何回も言ってくれて、本当にうれしかった。こんなうれしさ感じたことない、ってくらい嬉しかった。そしてえんえん泣いた。
そのあと劣等感にまみれて生きていた自分は、他の人と同じになれた気がした。
今まであの人はすごい人、私はすごくない人・・・、と周りの人がとてもできるほど遠い存在に見えていたのだが、合宿に来ていたすべての大人は、誰一人突出することなく全員素晴らしい人たちだった。私も含めて。
自分を認められるから、相手も認められる。生まれて初めての感覚でした。
これは、生まれ変わったと言っても大げさではない、と思う。
やっと私は私を好きになれそうな気がします。